Pizzafactory Tiny JTAG ICE での Raspberry Pi デバッグ
PizzaFactory Tiny JTAG for Blackfin/Sharc (以下、PF-JTAG)はアナログ・デバイセズ社の文書EE-68に準拠したデバッグコネクタとなっています。
しかしながら、JTAG は IEEE 1149.1 という標準規格に基づくものですので,信号電圧等合致すれば,セミコンダクタメーカの別を問わずに接続できます。
一例として、PF-JTAG と Raspberry Pi ボードを繋ぎ,Linux 上から OpenOCD で接続する方法を概説します。
バージョン等
本稿で用いた Raspberry Pi ボードのリビジョンは 2 です。 リビジョン 1 ボードは、JTAG 関連のピン配置が異なりますので,本稿のとおりには動きません。
Linux は Ubuntu Linux 12.0.4.4 LTS を用いています。
結線
下表のように結線します。
JTAG端子名 | Raspberry PiのP1端子のピン番号 | PF-JTAGのピン番号 |
---|---|---|
TRST | 15 | 10 |
TDI | 7 | 12 |
TMS | 13 | 6 |
TCK | 22 | 8 |
TDO | 18 | 14 |
写真では間違いを避けるために、変換基板を用いています。 しかしRaspberry Pi の P1端子とPF-JTAG とを直結しても問題はありません。
OpenOCD のインストール
Ubuntu Linux は、apt のリポジトリに OpenOCD が存在します。 PF-JTAG は、回路的には oocdlink-s と等価ですので,ドライバは libftdi を用います。 よって、OpenOCD は,下記のようにしてインストールが可能です。
1
|
|
OpenOCD に与えるコンフィグレーションファイル
下記リストのようになります。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 |
|
このリストを、例えば raspi.cfg として保存し,下記のようにして openocd を起動します。
1
|
|
sudo は不要です。
注意事項
本稿は、参考情報として掲示しております。 本稿を参照して作業をなさったことに起因して、お客様にいかなる損失が発生しても,弊社は責を負いません。